【スキルゼロでもOK】野菜ソムリエとは？種類・難易度・学び方をわかりやすく解説

「興味はあるけれど、難しそう…」という方へ。

野菜ソムリエは、スキルゼロからでも始められる民間資格です。
食の資格のなかでも、とても知名度の高い資格です。

本記事では、資格を持つ筆者が、初心者の方にもわかりやすく、資格の種類や学び方、活かし方までをご紹介します。
読み終えるころには、野菜ソムリエがぐっと身近に感じられるようになるはずです。

野菜ソムリエってどんな資格？

『野菜ソムリエ』という資格の名前は知っているけれど、具体的にどんな資格なのか、何が学べて、何ができるようになるのか、気になりますよね。
ここでは、その基本を詳しく解説します。

野菜ソムリエとは？食と野菜果物の基礎が身につく資格

野菜ソムリエは、野菜・果物の知識を身につけ、その魅力や価値を社会に広めることができるスペシャリストです。
日常生活に役立つ情報から、お仕事にもつなげやすい実践知識まで、幅広くカバーされています。

また、より専門性の高い野菜ソムリエプロ（後に解説します）は、野菜の知識だけでなく、ビジネスとして役立つマーケティングや流通についても学ぶことができます。

野菜ソムリエができること・活かせる場面は？

普段の食事での健康管理から、レシピ提案、SNS発信、ライターなど、幅広い分野で活かすことができます。

食の知識を「伝える力」に変えて、暮らしの中でも仕事の中でも活かすことができます。

また、野菜ソムリエプロまで進むと、活用できる領域が一段広がります。
たとえば企業の商品開発での提案・監修、フリーランスや会社設立による“野菜の専門家”としての活動など、学びを深めた分だけ、任せてもらえる役割が増えていきます。

資格取得までのステップは？初心者でも進めやすい流れ

野菜ソムリエは、市販の本やネット情報だけでの独学受験はできません。
必ず協会が用意する公式テキストやカリキュラムで学び、試験を受ける必要があります。

講座申し込み → 学習スタート → 課題提出 → 検定試験 → 合格＆認定、という流れが基本です。

学び方は4つから選べて、自分のライフスタイルに合わせて選べるのも魅力のひとつ。

• 通学講座：対面で学びたい人向け。仲間と一緒に学びたい人にもおすすめです。
  
• 通信講座：自宅に送られる教材を使って学べるから、家事の合間やスキマ時間を活用できます。
  
• 半通学（通信＋通学）：体験型の講義を地域校で受講して、残りの講義は自宅で通信教材を使って学習するスタイル。
  
• 通信制（地域校ワーク付き）：教材は自宅で学習、課題やレポート作成、修了試験は地域校で受けるスタイル。レポート作成に不安がある方におすすめです。

どれを選んでも、サポート体制がしっかりしているので、初心者でも安心して学びをスタートできます。

また、申し込みから認定試験までの期限は1年間あるので、忙しい方でも無理なく取り組めます。

野菜ソムリエの種類って？自分に合ったレベルから選べる！

野菜ソムリエには3つの段階があって、自分の目的や経験に応じてレベルを選べます。
まずは一番やさしい「野菜ソムリエコース」から始める人がほとんどです。

コース名	どんな人向け？	ポイント
野菜ソムリエコース（基本のコース）	日々の食生活に活かしたい人 ライターや発信したい人	基礎の知識＋伝え方を学び、生活や仕事に活かせる
野菜ソムリエプロコース	現場で使える実践知識がほしい人	野菜の楽しさを伝える力や環境理解、活動を広げたい人向け
上級プロ	野菜ソムリエの専門家として社会で活躍したい方	受講前に活動実績・事業計画の審査あり 事業計画書作成やスクーリングもあり

野菜ソムリエコース（基本のコース）

野菜や果物の基礎知識だけでなく、「どう伝えるか」も学べるのが野菜ソムリエコースの特長。

「ブログやSNSで発信してみたい」
「文章を書くのが好き」
「でも何をどう伝えたらいいか分からない…」

そんな方にとって、野菜の魅力を学びながら“伝える力”も自然と身につくのがこの資格です。

野菜ソムリエプロコース｜実践向けのレベル（ここからスタートもOK）

野菜ソムリエの知識に加えて、マーケティングや流通など、より実務に近い内容を学習できます。
食や健康の知識を仕事に活かしたい方におすすめです。

野菜ソムリエ上級プロコース

野菜ソムリエプロ資格を取得し、実務経験を積んだ人が対象で、受講の前に審査があります。
企業や業界での専門家として、具体的な目標があり、本格的に活躍を目指す人向けです。

「野菜ソムリエを生業にしたい」と考える人に向けた、最上位レベルの資格です。

自分に合うコースの選び方

3つもコースがあって難しそうと感じてしまいますよね。

でも、最初は上級プロはまだ考えなくて大丈夫！

まずは基本の野菜ソムリエコースから始めて、学びながら「もっと深く学びたい」と感じたらプロを目指すのがおすすめです。

それぞれの目的をまとめると、こんな感じです。

野菜ソムリエ取得の費用はどのくらい？受講料・支払い方法

野菜ソムリエの資格取得にかかる費用は、コースによって異なります。
受講スタイルによる料金の違いはなく、どのスタイルを選んでも費用は同じです。

各コースの費用（公式価格／税込）

各コースの費用は、以下のようになっています。

コース名	金額（税込）	備考
野菜ソムリエ	148,000円	入会金10,800円＋受講料137,200円
野菜ソムリエプロ	320,500円	入会金10,800円＋受講料309,700円
進学プロ	172,500円	野菜ソムリエコース終了後プロを取得する場合
上級プロ	270,000円	初回試験料含む

もし試験に不合格になってしまった場合は、追試を受けることができます。
追試の受験料はコースによって異なります。

• 野菜ソムリエ：14,800円（税込）
• 野菜ソムリエプロ：17,200円（税込）
• 進学プロ：17,200円（税込）
• 上級プロ：39,600円（税込）

※受験料は変更になることがあります。最新は公式で確認してください。

だったら、まずは基礎をしっかり学んでから、次のステップを考えてもいいですよね。
段階的に進めると、こんなメリットがあります。

同じ金額なら、リスクを減らして柔軟に選べる方法をとるのも、安心感があります。

支払い方法

支払いは、銀行振込（一括）か、オリコの分割払い（審査あり・分割手数料別途）が選べます。
通信制コースの場合は、クレジットカード払いも可能です。

ただし、カード払いの場合は割引クーポンが使えません。
もしクーポン利用を考えている方は、銀行振込や分割払いを選んだほうが安心です。

資格取得後、別途費用はかかる？

野菜ソムリエは、一度取得すれば資格の更新はありません。

一方で、野菜ソムリエプロと野菜ソムリエ上級プロは、「野菜ソムリエメンバーズ」への登録と年1回の更新が必要です。更新料は6,000円（税込）です。

上級プロの場合は、年1回の更新料に加えて社会活動レポートの提出も必要になります。

「野菜ソムリエメンバーズ」は、資格取得後もスキルアップを続けられる制度。認定カードや無料名刺、会員誌、グッズ割引などの特典があり、年会費は6,000円（税込）です。

また、資格取得後は、希望者のみが購入できる公式グッズセットがあります。
セット内容は、資格ごとに色やデザインが異なるエプロン・チーフ・バッジの3点で、価格は送料・税込みで8,000円程度。

※最新の条件や制度内容は、必ず公式サイトで確認してください。

野菜ソムリエ資格の学び方と取得までの流れ

野菜ソムリエは独学受験ができないため、必ず協会の公式教材とカリキュラムで学びます。

ここでは、申し込みから合格までのステップを、初めての方にも分かりやすくご紹介します。

講座の選び方

野菜ソムリエの学び方は、通学・通信・半通学（通信＋通学）・通信制（地域校ワーク付き）の4タイプがあります。
まずは自分のライフスタイルやスケジュールに合わせて、どの方法が続けやすいかを考えましょう。

• 通学：講師から直接学べる。仲間と学ぶ刺激も得られる
• 通信：自分のペースで進められる。地方や忙しい人向け
• 半通学：通信を基本にしつつ、一部を会場で受講できるハイブリッド型
• 通信制（地域校ワーク付き）：自宅学習＋課題や試験は地域校で実施。レポート作成に不安がある方におすすめ

開講日や会場は、協会公式サイトの地域別ページで確認できます。
近くに開講予定がない場合や、移動時間を減らしたい場合は通信制がおすすめです。

現在、開講地域は以下の通りです。

申し込みから資格取得までの流れ

野菜ソムリエの試験を受験するには、公式の教材で学び、課題を提出する必要があります。

基本的な流れは次の通りです。

1. 協会公式サイトから受講コースを申し込み
2. 教材が届いたら学習スタート（通学は開講日にあわせて受講）
3. 課題提出やレポート作成
4. 試験を受験（会場またはオンライン）
5. 合格後、認定証の発行

通学と通信の違い

野菜ソムリエの講座は、学び方によって特徴や進め方が異なります。
ここでは通学・通信・半通学（通信＋通学）・通信制（地域校ワーク付き）の違いをまとめます。

• 通学
  2時間×7コマの講義を全国各地の会場で受講します。
  講師から直接学べ、仲間と一緒に学ぶことでモチベーションが上がります。
  試験は会場で実施されます（札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡など全国の会場）。
  
• 通信
  全7コマをテキストとWEB講義動画で自宅学習します。
  試験はWEBで受験できるため、自分のタイミングで挑戦できます。
  
• 半通学（通信＋通学）
  会場で2時間×4コマを受講し、残り3コマはテキストとWEB講義動画で自宅学習します。
  通学のメリットと通信の自由さを合わせ持つスタイルです。
  試験は会場で実施されます（申込地域の地域校で受験）。
  
• 通信制（地域校ワーク付き）
  自宅学習に加えて、課題やレポート作成、修了試験は地域校で行います。
  レポート作成が不安な方や、対面でのサポートも受けたい方におすすめです。

通学のメリットデメリット

通信のメリットデメリット

各コースの資格取得の流れと特徴

コース名	科目数・内容	試験	特徴・ポイント
野菜ソムリエ	全7科目（各2時間） ベジフルコミュニケーション ベジフル入門①②③ ベジフルサイエンス ベジフルクッカリー	修了試験（マークシート方式・2時間）	基礎知識を幅広く学べる入門編。日常や趣味から始めたい方にもおすすめ
野菜ソムリエプロ	全18科目（各2時間） ※野菜ソムリエ資格保持者は★の11科目のみ受講 ブランディング マーケティング★ セルフプロデュース★ 流通★ 生産★ 鮮度管理と目利き★ 栄養と調理★ 日本の農業の現状とストーリー★ ほか	一次試験 （課題提出・筆記） 二次試験 （プレゼン・面接）	基礎＋ビジネス活用の知識を習得。食関連での信頼や活躍の幅を広げたい方向け
野菜ソムリエ上級プロ	審査制（野菜ソムリエプロ資格＋活動実績が必要） ビジョンメイキング 成功の定義 実行計画作成 ケーススタディー（地域おこし・ブランディング・自治体連携ほか）	事業計画書提出（一次試験） 審査通過で資格認定	野菜ソムリエを生業とし、専門分野で社会的に活躍できる人材を目指す最上位資格

野菜ソムリエ資格がおすすめの人はこんな人

野菜ソムリエ資格は、年齢や経歴に関係なく挑戦できます。
でも「自分が取っても役立つの？」と気になりますよね。
食や暮らしをもっと豊かにしたい方なら、きっと学びの時間も楽しめるはずです。
ここでは、実際に受講して「取ってよかった」と感じている人たちを見てきて、野菜ソムリエをおすすめしたい方をご紹介します。

はじめて食を学びたい人 ｜基礎から丁寧に学べる

「料理は好きだけど、野菜や果物のことは意外と知らない…」という方にもぴったりです。
野菜ソムリエの講座では、品種や栄養、旬や保存方法など、日常でも役立つ基礎知識から学べます。
難しい専門用語は少なく、やさしい解説が多いので、初めて食の勉強をする方でも安心して進められます。

仕事で信頼を高めたい人 ｜現場で役立つ知識をプラス

飲食業、販売、調理、農業など、食に関わる仕事をしている方にもおすすめです。
野菜や果物の知識を体系的に学ぶことで、お客様や取引先への説明がより具体的になり、信頼感もアップします。
すぐに実務に活かせる情報が多いのも魅力です。

発信や副業に活かしたい人 ｜情報の伝え方が磨ける

料理ブログやSNSでレシピや食の情報を発信している方、これから副業を始めたい方にも役立ちます。
正しい知識をベースに発信することで説得力が増し、ファンやフォロワーからの信頼も高まります。

資格を肩書きとして使えるため、講師業や執筆などの活動にもつなげやすくなります。

野菜ソムリエの種類別資格の活かし方

資格を取ったあとは、学んだことを暮らしや仕事の中でどう使うかが大事です。
ちょっとした調理の工夫から、人に教える活動まで、資格の種類によって使える場面も変わってきます。
ここでは、野菜ソムリエ・プロ・上級プロ、それぞれの活かし方を具体的にご紹介します。

野菜ソムリエの活かし方

• 家庭の食生活の改善
• SNSやブログでの発信
• 知人や地域イベントでのミニ講座
• 自作レシピや写真の説得力アップ

野菜ソムリエプロの活かし方

野菜ソムリエプロは、公式サイトによると、以下のように多方面で活躍できるとされています。

• 野菜や果物のプロとして企業や自治体と仕事をする
• 飲食店やメーカーのメニュー監修・商品開発
• 農家や産地とのコラボ企画
• メディア出演や本の出版
• イベント登壇やセミナー講演

野菜ソムリエ上級プロの活かし方

野菜ソムリエプロは、公式サイトによると以下のような分野で活躍できるとされています。

• 起業や開業など、個人で事業を展開
• 食関連のイベント総合プロデュース
  など

まとめ｜野菜ソムリエ資格を活かす第一歩はここから

野菜ソムリエの学びは、資格を取ったあとが本当のスタートです。
日々の料理や買い物のときにちょっと意識するだけで、学んだ知識はすぐに役立ちます。

最初は家庭や友人との会話の中で試しながら、少しずつ活動の幅を広げていけば大丈夫。
講座内容や日程、費用は変わることがあるので、受講を考えるときは必ず公式サイトで最新情報を確認しましょう。